スマホ代を月15,000円から5,000円へ──格安SIM乗り換え体験記

お金と僕の12年戦争・第4話 『お金の大学』との出会いから行動へ。最初に手をつけたのは、6大固定費の筆頭・通信費でした。 前回まで、私がFXで約150万円を溶かした話、そして『お金の大学』との出会いによって「本当の意味での投資とは何か」に気づいた話をしてきました。 両学長の教えのとおり、まずは「貯める力」を鍛えることから始めます。6大固定費の見直し──その第一弾として取り組んだのが、通信費です。 2020年当時の我が家の状況 まず、当時の家族構成と資産状況を整理しておきます。 私:51歳、妻:49歳 長男:大学4年、長女:中学1年、次男:小学5年、三男:小学1年、四男:保育園年少 預貯金:約2,000万円 ドル建て終身一時払い生命保険:約350万円 住宅ローン残高:約3,300万円 給与年収:約500万円、家賃収入:約100万円 7人家族の大所帯。預貯金はそれなりにあるものの、住宅ローンの重さが家計に圧しかかっている状況でした。 当時スマホを使っていたのは私・妻・長男の3人。auとSoftBankの間を行ったり来たりしながら使っていました。当時の世間の関心といえば「iPhoneをどこで一番お得に手に入れてキャリアを乗り換えるか」、そこに尽きていたように思います。今もその空気は続いているように感じますが。 当時の料金はauで、1人あたり約5,000円、3人合計で月15,000〜16,000円ほど。この数字を改めて見たとき、「高すぎる」と感じました。 mineoへの乗り換えを決断 そこで選んだのが、格安SIMの**mineo(マイネオ)**です。 乗り換えを決める前は、正直かなり不安がありました。 周りに格安SIMを使っている人がまったくいない 通信品質が大丈夫なのか心配 手続きがほぼネット完結──当時は店員さんにやってもらうのが当たり前だったので、戸惑いがあった それでも思い切って3GBプラン(デュアルタイプ:音声通話+データ通信)に3人で乗り換えました。 2020年当時のmineo料金(参考) データ容量 デュアルタイプ(音声+データ) シングルタイプ(データのみ) 500MB 約1,310円 約700円 1GB 約1,410円 約800円 3GB(選択) 約1,510円 約900円 6GB 約2,190円 約1,580円 10GB 約3,130円 約2,520円 20GB 約4,590円 約3,980円 ※2020年前後の税込前料金ベース 当時のmineoはdocomo回線(Dプラン)・au回線(Aプラン)・SoftBank回線(Sプラン)の3回線から選べるのが強みでした。また「パケット放題」「フリータンク」「パケットギフト」など、ユーザー同士で通信容量を融通し合える独自サービスも人気でした。 乗り換えた結果、1人あたり約1,500円、3人で約5,000円に。 月約10,000〜11,000円の削減に成功しました。 乗り換えてみて──不安は杞憂だった 結論から言えば、使用上の不具合はまったく感じませんでした。 「品質が落ちるんじゃないか」という不安は完全な杞憂でした。手続きも、一度やってみると思いのほかスムーズ。「なぜもっと早くやらなかったんだろう」というのが正直な感想です。 ひとつ大きな気づきがありました。それは、これまで「利用料金」と「機種代」をごっちゃにして考えていたということ。2つが混在したままでは、自分が払っているお金が高いのか安いのか、正確に判断できていなかったのです。 分けて考えるようになったことで、ものごとがシンプルに整理できました。 そして何より大きかったのは、大手キャリアの「囲い込み」の外に初めて踏み出せたということです。囲いの中にいる間は、その外に選択肢があることすら気づきにくい。一歩出てしまえば、「なぜずっとここにいたんだろう」と思うほど、世界が広がって見えました。 おそらくこの感覚は、スマホだけの話ではない。保険・住宅・車など、ほかの固定費見直しにも、まったく同じことが言えると思っています。 現在の我が家──日本通信SIMへ移行 それから数年が経ち、現在の我が家はiPhoneを6台使用しています。格安SIMの会社も「日本通信SIM」に切り替えました。 プラン 台数 月額 20GBプラン(1,390円) 5台 6,950円 1GBプラン(290円) 1台 290円 合計 6台 約8,000円 子どもたちが増えてスマホの台数が倍になったにもかかわらず、月額は約8,000円に収まっています。家族の誰ひとり、使用上の不都合を感じていません。 ...

May 15, 2026

必勝法を探し続けた男の末路──FXやらかし図鑑

お金と僕の12年戦争・第2話 結論から言おう。 僕はFXで150万円溶かした。 しかも一度ではない。やめては始め、やめては始めを4〜5回繰り返しながら、トータルでその金額に到達した。我ながら見事な負けっぷりだと思う。(笑) 2013年、僕はFXという名の沼に、両足どころか頭まで突っ込んでいた。 ① YouTube沼にはまる「必勝法」探し まず僕がやったのは、YouTubeでFX関連動画を片っ端から漁ることだった。 「FX 必勝法」「FX 勝てる手法」「月収100万円」──そんなワードで検索しまくり、もっともらしいことを言っているチャンネルを見つけては、その手法を試してみる。うまくいかなければ別の動画を探す。また試す。また探す。 今思えば完全に必勝法コレクターだった。 そもそも、もし本当に必勝法があるなら、その人はYouTubeで無料公開なんてしない。当たり前のことに、当時の僕は気づけなかった。 ② 謎のインジケーターに課金する男 動画だけでは飽き足らず、次は「エントリータイミングを教えてくれる魔法のツール」を探し始めた。 いわゆるインジケーターというやつだ。チャートに重ねると「買い」「売り」のサインが出る。無料のものを試し、効かないとわかると有料のものに手を出す。数千円、ときには1万円以上払ったこともあった。 結論から言うと、全部ゴミだった。いや、ゴミというより「後付けで勝率を良く見せる詐欺ツール」といった方が正確かもしれない。 授業料、高すぎた。 ③ コツコツ積み上げて、ドカンと吹き飛ばす 利益が少し出るとすぐ決済してしまう。それが僕の悪いクセだった。 「逃げ切った!」という快感が忘れられず、ちょっと勝っては利確、ちょっと勝っては利確。口座残高の数字が小さく増えていくのが嬉しかった。 しかしその一方で、損失が出ると「もう少し待てば戻るはず…」と粘り続ける。 その非対称さに気づかないまま続けた結果、ある日やってくる。 コツコツ積み上げた利益が、一回のドカンで全部消えた。 やった人間にしかわからない、あの虚無感。 ④「長期投資」という名の現実逃避 損切りができなかった。本当にできなかった。 「もう少し待てば戻るはず」と含み損を抱えたまま放置するのはまだかわいい方で、僕がやったのはさらに上をいく言い訳だった。 「これは長期投資だから」 FXの含み損を前に、僕は突然「長期投資家」に変身した。スワップポイントが少し入ってくるのをいいことに、現実から目を背け続けた。 もちろんそんな「長期投資」に未来はなく、最終的には強制ロスカットか、耐えきれずに大損で決済するかのどちらかだった。 ⑤ 負けを取り返そうとして、さらに深みへ 損失が膨らむと、人間おかしくなる。 「このまま終われない」「一発で取り返せるはずだ」──そう思って、証拠金に対して明らかに過大なポジションを持った。 するとどうなるか。少し値が動くだけで口座残高がガクガク揺れる。ロスカットの恐怖で気持ちが不安定になる。夜も落ち着かない。 ハイレバレッジは、トレードではなく恐怖との戦いだった。 ⑥ ポジポジ病という名の持病 「ポジションを持っていないと落ち着かない」 これが厄介だった。根拠なんてない。ただ、何かに乗っていないと不安なのだ。 そんなポジションだから当然、仕事中も気になる。バスを運転しながら(※停車中です)「今どうなってるかな…」と頭の片隅でチャートが浮かぶ。 本末転倒とはこのことだった。お金を増やすために始めたはずが、本業に支障をきたしていた。 やめる。また始める。を4〜5回繰り返した。 こんな失敗だらけでも、僕はFXをやめられなかった。 「次こそは」「今度こそうまくやれる」──懲りない男は、しばらく間を置いてはまたチャートを開いた。それを4〜5回繰り返した。 今思えば、完全にギャンブルと同じ心理だった。 そして今──正しい付き合い方にたどり着いた そんな失敗だらけの僕だが、実はFXを完全にやめたわけではない。 現在も20万円をFX口座に入れてある。ただし、以前とは決定的に違うことがある。 もうFXを「投資」だとは思っていない。 趣味だ。釣りや競馬と同じ感覚で、溶かしてもいい範囲のお金でたまに楽しむ。大儲けしようなどとは微塵も考えていない。 150万円という授業料を払って、ようやくたどり着いた「正しいFXとの付き合い方」がこれだ。 そして2020年、僕は本当の意味での「投資」に出会うことになる。 次回へ続く。 私がFXで溶かした150万円の正体は、結局のところ「技術」ではなく「心理」の問題でした。必勝法探し、損切りできない、ポジポジ病——なぜ知識があっても勝てないのか。その答えを、これ以上なく突き詰めた名著がこれです。当時の私が読んでいれば、授業料はずっと安く済んだはずです。 ...

May 11, 2026

三男が生まれた日、僕は100万円をFXに突っ込んだ

お金と僕の12年戦争・第1話 私が「投資」という言葉を意識したのは、2013年の9月のことです。 なぜそこまではっきり覚えているかといえば、三男が生まれたタイミングだったから。産声を聞いたあの瞬間から、胸の奥にじわじわと広がってきたのは感動だけではありませんでした。同時に、正体のよくわからない焦りのようなものが、ゆっくりと込み上げてきたのです。 「何かをやらなくちゃ。このままじゃダメだ。」 当時、私にはすでに三人の子どもがいました。長男、長女、そして次男。そして今度で四人目——三男の誕生です。守るべきものが増えるということは、同時に「自分に何かあったら」という不安の重さも増すということでした。 「何か」をやらなければという焦りは、なぜかまっすぐ「投資」という言葉に向かいました。知識があったわけでも、誰かに勧められたわけでもない。ただ、インターネットをポチポチと検索しながら、気づいたらFXという世界に辿り着いていたのです。 どうにかこうにか口座開設を完了させ、100万円を入金。画面の前で「いざ!」と気合を入れたはいいものの、正直なところ何をどうすればいいのか、まったく分かりませんでした。チャートの読み方も、注文の仕組みも、レバレッジの意味さえも。 それでも、人生で最初の「エントリー」だけは、なんとか成功させました。 そこから先は、これまでの人生で経験したことのない感覚の連続でした。数字が動くたびに心臓が跳ねる。プラスになれば息が上がり、マイナスになれば胃が縮む。たった数万円の値動きで、これほどまでに感情が揺さぶられるとは思っていませんでした。 たまたまその日は、何かの経済指標の発表時間と重なっていたようです。2〜3時間、ただ値動きをドキドキしながら眺めていると、突然、相場が円安方向に大きく動き出しました。含み益がみるみる膨らんでいく。8万円のプラス。 震える手で決済ボタンを押しました。 あのときの感覚を、今でもはっきり覚えています。「俺の人生は、これからバラ色だ」と、本気でそう思いました。お金は、努力しなくても手に入るのかもしれない——そんな、恐ろしいほど根拠のない自信が、全身に満ちていました。 ビギナーズラックというものは、本当にあるんですね。 しかし振り返れば、あの8万円の勝利こそが、その後の「泥沼」への入口でした。 次回:興奮が慢心に変わるとき——FXという沼の、深さを知る この12年戦争が終わってみて、いま思うのは「もし最初にこの一冊を読んでいたら」ということです。私がFXで彷徨ったあげく、ようやく資産形成の“正しい順番”を教えてくれたのが、この本でした。詳しくは第3話で書きますが、これから始める方には、遠回りをしないためにも、まずここから読んでほしいと思います。 【改訂版】本当の自由を手に入れる お金の大学両@リベ大学長/朝日新聞出版。私の12年の回り道を、最短ルートに変えてくれた一冊(新NISA対応の改訂版) Amazonで見る › お金と僕の12年戦争 ─ シリーズ一覧 次の話:第2話 必勝法を探し続けた男の末路──FXやらかし図鑑 ▶ 第1話 三男が生まれた日、僕は100万円をFXに突っ込んだ(この記事) 第2話 必勝法を探し続けた男の末路──FXやらかし図鑑 第3話 一冊の本が、すべてを変えた──『お金の大学』との出会い 第4話 スマホ代を月15,000円から5,000円へ──格安SIM乗り換え体験記 第5話 6大固定費の見直し──保険の整理 第6話 住宅ローンという名の長期戦──借り換えと金利上昇 第7話 手放した日から、お金が貯まりはじめた──マークIIとの別れ 第8話 「株主」にはなれた。でも「投資家」にはなれなかった 第9話 「短期トレード」の果てに──インデックス投資という長期戦のはじまり 第10話 「廃止決定」の制度に、子どもたちの未来を託した──ジュニアNISA編 第11話 「もう一本の柱」iDeCo──節税と引き換えに、60歳まで縛るという選択 第12話 二軒の戸建がくれた、もう一本の柱──戸建賃貸業のはじまり 第13話 大家業、はじめの一歩──「売りますか?」に「貸します」と答えた日 第14話 二軒目は、意図して買いに行った──松戸・築古戸建、オーナーチェンジ購入記

May 9, 2026