はじめに ― 結論、大満足です

今、私の足元はこの2足で回っています。

  • 走るとき:自作ワラーチ(2代目)
  • 働くとき:ビブラム ファイブフィンガーズ(路線バスの乗務中)

先に結論を書いてしまうと、大変満足しています。

なかでも一番うれしいのは、いわゆる「寝指」だった左右の小指が起き上がり、爪ではなく指の腹で地面をとらえられるようになったことです。

前回の記事では「ワラーチ歴2回・計10km」の時点でレポートしましたが、あれから3ヶ月。 1代目は550kmを走りきり、今は2代目がメインです。

今回は、

  • 1代目ワラーチ、3ヶ月・550kmの振り返り
  • 2代目ワラーチの紹介
  • ファイブフィンガーズを仕事で1ヶ月履いてみた感想
  • 寝指だった小指に起きた変化
  • そして、10月に走りすぎて左ふくらはぎを痛めた反省

を、いつも通り正直にまとめます。

前回の記事:厚底シューズ歴7年の私が「ワラーチ」で走ったら、ニヤけが止まらなくなった話

この3ヶ月の足元の流れ。8月はじめに1代目でデビューし、10月は月300km走って左ふくらはぎを痛め、いまは2代目がメインです(筆者作成)


1代目ワラーチ、3ヶ月で550km

まずは1代目の振り返りから。

前回の記事を書いた時点でワラーチ歴わずか10km。 それが3ヶ月で550kmになりました。 しかもそのうち300kmは、10月の1ヶ月だけで走っています。

……前回の記事で「安全にワラーチを始めるための5か条」を書き、 「距離は『短すぎるかな』で始める」と偉そうに言っていた本人が、これです。

正直に言うと、少し無理をしました

10月の途中、左足のふくらはぎに強い張りと痛みが出ました。

ワラーチのような薄底で走ると、厚底よりもふくらはぎやアキレス腱に負担がかかりやすい、とはよく言われます。 前回の記事で並べた注意点を、自分の脚で確かめる形になってしまいました。

今振り返ると、10月は

  • ワラーチでの走行距離が、一気に月300kmまで増えた
  • 仕事でもファイブフィンガーズを履き始めた

という、足まわりの「薄底化」が2つ同時に進んだ月でもありました。 どちらがどれだけ影響したのかはわかりませんが、負荷が重なっていたのかもしれません。

で、そのあとどうしたかというと……休まずに走り続けてしまいました(笑)。

これは本当に、まったくおすすめできません。 幸い今は回復して、もちろんワラーチで走っていますが、結果オーライだっただけだと思っています。

※薄底・裸足系のシューズで痛みが出たら、まずは無理せず休むこと。 痛みが続く場合は、自己判断せず整形外科やスポーツ専門の医療機関へ。 私のやり方は、くれぐれも真似しないでください。

自分なりにたどり着いた答え ―「キロ7分30秒」の壁

走り続けるなかで、ひとつ見えてきたことがあります。

1kmあたり7分30秒より速いペースで走ると、ふくらはぎへの負担が一気に大きくなる。 私の場合、痛みが出るのはこのラインを超えたときではないか、というのが今の理解です。

それからは、調子が良くても、ゆっくりゆっくり。 これを合言葉にしています。

私の脚での目安。キロ7分30秒より速くなると、ふくらはぎへの負担が一気に大きくなる(筆者作成)

前回の記事のまとめで、ワラーチは「速く走る道具」ではなく「走りを取り戻す道具」だと書きました。 まさにその通りで、ペースを落とすことこそが、薄底と長く付き合うコツなのかもしれません。

※キロ7分30秒は、あくまで私の脚での目安です。 体格や経験、脚の状態によって変わるので、ご自身の「痛みが出ないペース」を探ってみてください。

1代目は"半引退"

550km走って、さすがにソールのすり減りが気になってきました。 とはいえ完全に引退したわけではなく、今もたまに履いています。

それにしても、あの「左足が2枚」の一号機。 右足の分まで文句ひとつ言わず550kmを走り抜け、今は控えとして、たまの出番を待っています。


2代目ワラーチ ― 今度はちゃんと左右あります

2代目ワラーチ。こげ茶のソールに、ベージュ系のパラコード。今度は左右そろっています

こげ茶のソールに、ベージュ系のパラコード。甲にはおなじみのコードストッパー。 黒×黒だった1代目から、ずいぶん雰囲気が変わりました。

前回の教訓「型紙は必ず裏返して、左右1枚ずつ」を守り、 今回は左右をきちんと確認してから切り出しました。

項目 1代目 2代目
ソール Vibram MORFLEX 6mm(黒) こげ茶
ヒモ パラコード 4mm パラコード(ベージュ系)
入手 CHAMSHOP 自作キット(2人で割り勘) —
左右 左足×2(笑) 左右そろい
走行距離 約550km(約3ヶ月) —

仕事の相棒は、ビブラム ファイブフィンガーズ

乗務で履いているビブラム ファイブフィンガーズ。黒一色で、インソールには黄色のロゴ

黒一色のメッシュアッパーに、指先を1本ずつ包むラバー。 甲はゴムヒモ+ストッパーで、結ばずにキュッと締められます。 インソールには黄色の「vibram FIVEFINGERS」のロゴ。ひと月履き込んで、かかと周りが少し毛羽立ってきました。

  • モデル名:KSO EVO

ワラーチのソールもVibram、愛用の厚底HOKA SPEEDGOAT 6のアウトソールもVibram。 そこにファイブフィンガーズが加わり、我が家の玄関のVibram率がどんどん上がっています(笑)。

10月のひと月、路線バスの乗務で履いてみた

私の本業は路線バスの運転士です。 10月のひと月、乗務中の靴をファイブフィンガーズにしてみました。

気になるのは、「一日中これで過ごして、足が持つのか?」という点だと思います。

結果は、一日の終わりの疲れはまったくなし。 むしろ乗務中に「心地いい」と感じるほどです。

運転士として一番気にしていたペダル操作も問題ありません。 アクセルやブレーキの踏みごたえは、靴を変える前よりむしろ良くなったと感じています。

以前、乗務で履いていたPUMAのシューズ

※乗務中の履物については、事業者ごとに規定があります。 真似される方は、必ず職場のルールを確認してください。

写真の一足と同じ「KSO EVO」の黒です。指先までラバーで包まれ、甲はゴムヒモとストッパーで締めるタイプ。五本指の靴はサイズ選びが大事なので、サイズ表を確かめてから選んでください。

Vibram FiveFingers KSO EVO(メンズ・ブラック)
ヴィブラム ファイブフィンガーズのトレーニング向けモデル。ソールはヴィブラムXS Trek、甲はゴムヒモ+ストッパーで締めるタイプ。出荷元Amazon。サイズで価格が変わります。星4.5(3,649件)
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いちばんの変化 ― “寝指"だった小指が起きた

走る時間はワラーチ、働く時間はファイブフィンガーズ。 気づけば一日の大半を、足の指が自由に動ける状態で過ごすようになっていました。

そして最近、はっきり実感しているのが、 足の指、特に小指の機能が戻ってきていることです。

もともと私の小指は、左右とも**いわゆる「寝指」**の状態でした。

寝指とは、指が横に倒れて爪が外側を向き、指の腹ではなく爪や指の側面で地面に触れている状態のこと。 原因のひとつとして、足に合わない靴がよく挙げられます。

それが今は、左右とも小指が起き上がり、爪ではなく指の腹で地面にしっかり接している状態になりました。

考えてみれば、普通の靴の中で小指はいちばん窮屈な場所にいます。 隣の指とくっついたまま、何年も"出番なし"だったのかもしれません。

ファイブフィンガーズは指を1本ずつ独立させてくれる。 ワラーチはそもそも、足を囲うものがない。 この2足のおかげで、小指にようやく仕事が回ってきた――そんな感覚です。

※あくまで私個人の体感です。感じ方には個人差があり、医学的な効果を保証するものではありません。


正直に書く、気になる点

ファイブフィンガーズ

  • 履くのに少し手間がかかる 指を1本ずつ収める必要があります。
  • サイズ選びが難しい
  • 見た目のインパクト ワラーチ同様、二度見される覚悟は必要です。
  • 洗濯・ニオイ タグには「洗濯機洗いOK(30℃以下の水)・乾燥機NG」の表示があります。

ワラーチ

  • これからの季節は寒い
  • 雨の日

寒い季節の足元には、五本指ソックスという手もあります。指が1本ずつ分かれているので、ファイブフィンガーズの中にも履けますし、親指と人差し指の間にヒモを通すワラーチとも合わせやすい形です。インジンジは、ファイブフィンガーズと組み合わせる人が多い定番の五本指ソックス。こちらは中厚手の、くるぶしより少し上までの丈です。

Injinji(インジンジ)トレイル ミッドウェイト ミニクルー
指が1本ずつ分かれた五本指ソックスの定番。中厚手で、くるぶしより少し上までの丈。サイズ・色の選択あり。星4.7(4,721件)
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こんな人におすすめ/慎重になったほうがいい人

おすすめしたい人

  • 小指の「寝指」が気になっている人、足の指がうまく動かせないと感じている人
  • 厚底シューズに頼りきりで、足裏の感覚を取り戻したい人
  • 仕事中も含めて、長い時間を同じ靴で過ごしている人(職場の規定は要確認)
  • ワラーチに興味はあるけど、いきなり走るのはハードルが高い人 → まずは普段履きの五本指シューズから、という入り方もアリだと思います

慎重になったほうがいい人

  • 足・膝・アキレス腱に痛みを抱えている人
  • 薄底に慣れていない状態で、いきなり長い距離・長い時間を考えている人
  • 走る距離と普段の靴の薄底化を、同じタイミングで一気に進めようとしている人

始め方については、前回記事の「安全にワラーチを始めるための5か条」もあわせて読んでいただけるとうれしいです。 (10月に300km走ってふくらはぎを痛め、しかも休まなかった私が言うので、ここだけは説得力があるはずです……)


まとめ ― 走る時も、働く時も、足指が主役

改めて、結論は大満足です。

  • 1代目ワラーチ:3ヶ月で550km。10月の300kmは走りすぎで左ふくらはぎを痛めたものの、今は回復。すり減りは気になりつつ、たまに履いています
  • 2代目ワラーチ:今度は左右そろって、いよいよ本格稼働
  • ファイブフィンガーズ:路線バスの乗務で1ヶ月。疲れはまったくなく、むしろ心地いい。ペダルの踏みごたえも良好

そして何より、寝指だった左右の小指が起き上がったこと。 指の腹で地面をとらえられるようになったのが、この3ヶ月でいちばんの収穫でした。

これからも「調子が良くても、ゆっくりゆっくり」を合言葉に、2代目と付き合っていきます。


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