お金持ちになるのに「がまん」だけじゃダメ?──200万部突破『お金の大学』を、いちばんやさしく解説!

「お金持ちになりたい!」——そう思ったとき、あなたならどうしますか? 「とにかく節約して、コツコツ貯金する」と答えた人は、じつは半分正解で半分まちがいです。ただ貯めるだけでは、お金持ちにはなれません。 今回紹介するのは、令和で一番売れているお金の本『本当の自由を手に入れる お金の大学』(改訂版)。著者は、YouTubeの人気チャンネル「リベ大」でおなじみの両@リベ大学長さんです。学長さんは高校生のときに起業し、10代で1年に1億円以上を稼いだこともある、お金のプロ中のプロ。 そんな学長さんが「これだけは知っておいてほしい」とまとめたのが、一生お金に困らないための「5つの力」です。この記事では、中学生が読んでもわかるくらいやさしく、それでいて、これから資産形成を始める大人の方にしっかり役立つように、8つのポイントで解説していきます! ① そもそものゴールは「経済的自由」 この本がめざすゴールは、ただの「お金持ち」ではありません。経済的自由という状態です。 経済的自由とは、かんたんに言うと「働かなくても、入ってくるお金だけで生活できる状態」のこと。 生活に必要なお金 < 自動で入ってくるお金 この式が成り立てば、「お金のために、いやな仕事をむりやり続ける」必要がなくなります。好きなことを選べる、自由な人生に近づけるんです。 「自動で入ってくるお金」って何?と思いますよね。たとえば、持っている株からもらえる配当(その会社が「ありがとう」とくれるお金)や、貸したお金の利子などがそうです。最初はほんの少しでOK。この“自分で働かなくても入ってくるお金”を、コツコツ育てていくのがゴールなんです。 そして、そのゴールにたどり着くための地図が、次に紹介する「5つの力」です。 ② 【貯める力】一番効くのは「固定費」を見直すこと 節約というと、「お菓子をがまんする」「安いものを選ぶ」を思いうかべますよね。でも学長さんは、そこより先に見直すべきものがあると言います。それが固定費です。 固定費とは、毎月ほぼ自動で出ていくお金のこと。スマホ代、保険、家賃などがそうです。ゲームの「月額課金」を、使っていないのにずっと払い続けているイメージです。 たとえばスマホを大手から格安SIMに変えると、月5,000円が1,500円になったりします。これだけで1年に約4万円の節約。毎日ジュースをがまんするより、ずっとラクで効果も大きいんです。 もう一つ見直したいのが保険です。日本には「社会保険」という国のしくみがしっかりあるので、じつは民間の医療保険やがん保険は、多くの人にとって入りすぎだと学長さんは言います。「なんとなく安心だから」で入っている保険を見直すだけで、年に何万円も浮くことがあるんです。 一度見直せば、あとは自動でずっとおトク。これが固定費のすごさ。 ③ 【増やす力】お金にも“アルバイト”してもらう 貯めたお金を、ただ貯金箱に入れておくのはもったいない。学長さんは「お金にも働いてもらおう」と言います。それが投資です。 投資と聞くと「ギャンブルでしょ?」とこわく感じるかもしれません。でも学長さんがすすめるのは、世界中の会社にまとめて少しずつ投資する「インデックス投資」という方法。1社だけに賭けるのではなく、クラス全員の平均点を買うようなイメージなので、リスクが低いんです。 そして投資の最強の味方が複利。増えたお金がさらにお金を生み、雪だるまのようにふくらんでいきます。最初は小さくても、時間をかけるほどスピードがどんどん速くなるのが複利のすごさです。 しかも今は「新NISA」という、投資で増えたお金に税金がかからないおトクな制度もあります。ふつうは増えた分の約2割を税金として取られるので、これはかなり大きい。国が「投資してね」と用意してくれた、使わないと損なしくみなんです。 投資で最大の味方になるのは「時間」です。だからこそ、思い立った“今日”が、いつでも一番早いスタートになります。 ④ 【稼ぐ力】収入の入り口を増やす 貯める・増やすと同じくらい大事なのが、そもそもの収入を増やす「稼ぐ力」です。 多くの大人は、収入が「会社の給料」ひとつだけ。でもそれって、イスの脚が1本しかないようなもの。その脚が折れたら(会社をやめることになったら)、一気にたおれてしまいます。 だから学長さんは、給料に加えて「副業」で収入の柱を増やそうと言います。ブログ、動画編集、ハンドメイド作品を売る……好きなことや得意なことがお金になる時代です。 脚が2本、3本とあれば、1本折れても大丈夫。収入の入り口が多いほど、人生は安定するんです。 もう一つ大切なのが、お金の“生み出し方”です。給料は「だれかに雇われてもらうお金」。いっぽう副業の多くは「自分でお金を生み出す力」です。この「自分で生み出す力」は身につけるのが少し大変ですが、一度手に入れれば一生モノの武器になります。 ⑤ 【使う力】お金は「幸せ」に変えてこそ意味がある 「え、使う“力”?貯めるのが大事じゃないの?」と思いますよね。じつはここが、この本のいちばん深いところ。 お金は、ただ持っているだけでは1円も幸せを生みません。使って初めて、思い出や経験、人とのつながりに変わります。 ガチャに全部つっこんで一瞬で終わるより、友だちとの旅行や、ずっと役立つ本にお金を使ったほうが、心に残りますよね。 学長さんがすすめる「いい使い方」の代表が、経験・人・寄付です。旅行やチャレンジといった経験は、あとから「思い出」という財産になります。人へのプレゼントや寄付は、まわりを笑顔にして、それがめぐりめぐって自分にも返ってくる。お金は「ひとりじめ」するより「上手に回す」ほうが、大きな幸せを生むんです。 大切なのは「何を買うか」より「それで自分が本当に幸せになれるか」。 お金は目的ではなく、幸せになるための道具。この考え方を持てるかどうかで、人生は大きく変わります。 ⑥ 【守る力】せっかくのお金を減らさない 最後の力は、貯めて増やしたお金を「守る」力です。じつは、お金を失う落とし穴はあちこちにあります。 詐欺(さぎ):「絶対もうかる」という話は、ほぼウソ ムダづかい:見栄(みえ)を張るための買い物 インフレ:物の値段が上がって、お金の価値が下がること とくに気づきにくいのがインフレです。たとえば今100円のジュースが、10年後に150円になっていたら、同じ100円玉ではもうジュースが買えません。お金を貯金箱に入れっぱなしにするだけだと、金額は同じでも「買える量」がこっそりへっていくんです。だからこそ、③の「増やす力」が、じつは守る力にもつながっています。 RPGで苦労して手に入れたレア装備を、油断してぬすまれたらショックですよね。お金も同じで、貯めるのと同じくらい「減らさない」ことが大事なんです。「うまい話には裏がある」と覚えておくだけで、多くのピンチを防げます。 ⑦ 「知らない」が、いちばん損をする ここまで読んで「こんなに大事なこと、学校でも会社でもちゃんと教わらなかったな」と思いませんでしたか? そうなんです。お金の知識は、とても大切なのに学校ではほとんど教えてくれません。だから、知っている人と知らない人で、大人になってから大きな差がついてしまう。 お金の不安の正体は、「知らないこと」が多いからかもしれません。 逆に言えば、知識さえあれば不安は消せるということ。何をどうすればいいか、道すじが見えるからです。この本が200万部も売れたのは、その「見えない不安」を消してくれるからなんですね。 ⑧ 完璧じゃなくていい。まず一歩から 5つの力(貯める・増やす・稼ぐ・使う・守る)を、いきなり全部マスターする必要はありません。学長さんも「バランスよく、少しずつ育てよう」と言っています。 大事なのは、テストの一夜づけのようにあわてることではなく、毎日コツコツ続けること。1つずつでも身につければ、平均的な人でも必ず今より自由な生活に近づけます。 そして、資産形成に「もう遅い」はありません。あなたが動き出す“今日”が、これからの人生でいちばん若い日です。1日でも早く始めた分だけ、時間を味方につけられます。 じつは、この本は私自身の人生も変えました 最後に、少しだけ私の話をさせてください。 私がこの本に出会ったのは、2021年。妻から初版を手渡されたのがきっかけでした。それまでの私は、お金について「なんとなく不安だけど、何をどうすればいいのか分からない」という状態。でもこの一冊を読んで、資産形成の“進むべき方向”と、今すぐやるべき“具体的な行動”が、はっきりと見えたんです。 ...

July 29, 2026

手放した日から、お金が貯まりはじめた――マークIIとの別れ、そして23年

お金と僕の12年戦争・第7話 はじめに この連載では、両学長の『お金の大学』を羅針盤にしながら、私自身の家計改善の歩みを振り返っている。第4回では通信費の見直し、第5回では保険の見直し、第6回では住宅ローンの借り換えについて取り上げた。 今回は少し趣向を変えて、「固定費削減」の文脈でもっとも大きなインパクトをもたらしたテーマを書く。自動車だ。 ただし先に断っておくと、これは「クルマを持つな」という主張ではない。地方に住んでいれば、クルマは生活の根幹をなす移動手段だ。家族の事情や仕事の都合で、所有が合理的な選択になる場合も多い。この記事はあくまで、都市部に住む私の23年にわたる体験談である。参考程度に読んでもらえれば幸いだ。 なぜ手放したのか——2001年、32歳の決断 2001年、私は32歳だった。当時は大手運送会社に勤めており、業務でほぼ毎日ハンドルを握っていた。 その職場には、暗黙のルールがあった。「免許証に違反の傷をつけることは御法度」。 運送業において、運転免許は仕事そのものだ。違反点数が積み重なれば、最悪の場合は乗務停止になる。それは会社への迷惑であり、何より自分自身の収入が途絶えることを意味する。職場の先輩たちは口を揃えて言っていた。「プライベートでのっていて捕まったら笑えないぞ」と。 プライベートでも運転する頻度が高ければ、それだけヒヤリとする場面が増える。疲れたまま夜に乗れば判断が鈍る。渋滞でイライラすれば、いつもよりアクセルを踏み込んでしまう。事故や違反のリスクは、走行距離に比例して上がる。そう気づいた私は、仕事以外では極力クルマに乗らないと決めた。 そしてその延長線上で、所有していたトヨタ・マークIIを手放すことにした。 トヨタ・マークII(X90型)。私が所有していたのもこの世代。中古を現金130万円で購入し、2001年に無料引き取りで手放した。(Photo: Kruglovsasha / CC BY-SA 3.0) 売却ではなく、無料で引き取ってもらった。マークIIは中古車を現金一括130万円で購入しており、ローンの残債はなかった。だから手放すことへの金銭的な抵抗感は、思ったより小さかった。もちろん、130万円がゼロになる痛みはある。しかし「返済が残っていない」という事実は、決断を後押ししてくれた。 当時、リベ大の影響はまだない。純粋に、仕事上のリスク管理が動機だった。「家計改善のためにクルマを売った」という話ではなく、「仕事を守るためにクルマを手放した」という話だ。だが結果として、それが家計に大きなプラスをもたらすことになる。 所有していた頃のコスト:年間約57万円の重さ 当時の維持費を書き出してみると、以下のようになる。 費用項目 金額 駐車場代 月15,000円 → 年180,000円 ガソリン代 月20,000円 → 年240,000円 任意保険 年50,000円 自動車税(マークII) 年39,500円 車検費用 2年に1回120,000円 → 年換算60,000円 合計(概算) 年約569,500円 月に換算すると約30,000円。これが毎月、クルマのためだけに消えていた計算だ。 ただ、数字に表れないコストもあった。 クルマがあると、「特に用事がなくてもどこかへ行ける」。当時の私は、よくショッピングモールへふらりと出かけていた。目的なく店内を歩き、気づけば買い物をしていた。服を見ていたら欲しくなった。食品売り場で目に留まったものをカゴに入れた。駐車場代を払ったのだからと、フードコートで昼食をとった。クルマという移動手段が、意図しない消費行動を誘発していたのだ。 今思えば、これは「クルマが悪い」という話ではない。自分の行動パターンの問題だ。しかし「行けるから行く」「ついでに買う」という習慣が、家計にじわじわとダメージを与えていたのは確かだ。手放してからは、そういう行動パターン自体がなくなった。 手放してからの変化:支出と貯蓄に何が起きたか クルマを手放した後、維持費だけで月あたり約30,000円の支出が消えた。すべてをカーシェアで補うわけではないので、実際には月10,000円前後のカーシェア代で事足りるようになった。差し引き月20,000円、年間240,000円の支出減だ。さらに、クルマが誘発していた「ついで消費」が消えたことで、実質的な支出減少幅はそれ以上だったと感じている。 比較項目 所有時 現在 月あたり車関連支出 約30,000円(維持費のみ) 約10,000円(カーシェア) ガソリン・駐車場の固定費 あり なし 「ついで消費」の発生頻度 高い ほぼなし 車検の急な出費 あり(2年ごと) なし 浮いたお金はそのまま貯蓄に回った。 「貯まっている」と実感したのは、毎月・毎年クルマにまつわるお金のことをほとんど考えなくなったタイミングだった。車検の時期に慌てることも、駐車場代のために口座残高を確認することもなくなった。任意保険の更新案内に頭を悩ませることも、ガソリンの値上がりに一喜一憂することもなくなった。 その静けさの中で、気づけば毎年70〜80万円をコンスタントに貯蓄できるようになっていた。クルマを手放す前は、年に30万円貯められれば良いほうだった。その差は、クルマ代だけでは説明がつかない。固定費が消えたことで、日々の出費に対する意識そのものが変わったのだと思う。 「バス運転手」として、今もハンドルを握る 仕事の話を少し書かせてほしい。 運送会社を辞めた後、私は今の職場――バス会社に転職した。現在もプロのドライバーとして、毎日ハンドルを握っている。 だから今も、プライベートでクルマに乗る気にはなりにくい。仕事で8時間近く運転すれば、休日はハンドルから解放されたい。これは単純な「疲れ」の問題ではなく、「常に安全に運転し続けなければならない」という緊張感からの解放だ。プロのドライバーにとって、ハンドルを握ることは仕事であり、責任だ。プライベートまでそれを続けることに、メリットを感じない。 葛飾区という立地も、この生活を後押ししている。都内だから電車とバスのネットワークが発達しており、自転車でも十分に動ける。スーパーも病院も駅も、自転車10分以内に収まっている。クルマがなくて困ることは、ほとんどない。 ...

May 25, 2026

住宅ローンという名の長期戦――借り換えと、金利上昇を前にした今の心境

お金と僕の12年戦争・第6話 はじめに――4人家族から始まった住み替え 2014年5月。当時住んでいた東京都葛飾区の持ち家は床面積60㎡で、ローンのない状態だった。結婚してから子どもが生まれ、4人家族となったことで少しずつ手狭さを感じるようになっていた。家自体に不満があったわけではない。ただ毎日の生活の中で、子どもたちが動き回るたびに、この家の限界を感じる場面が増えていった。 そこで同じ葛飾区の高砂に新築戸建てを購入することにした。京成線 高砂駅北口から徒歩5分、床面積102㎡。購入価格は4,070万円。手元の資金から470万円を頭金として用意し、残る3,600万円を34年ローンで借り入れた。60㎡から102㎡への住み替えは、私たち家族にとって大きな決断だったが、後悔はしていない。その後子どもはさらに増え、現在は6人家族となった。広さを求めた判断は、結果的に正しかった。 当時選んだのは変動金利0.975%。借入先はメガバンクで、月々の返済額は103,702円だった。 東京の住宅街。2014年、私たちは60㎡から102㎡への住み替えを決断した。(Photo: Syced / CC0) 購入時のローン概要 項目 内容 購入物件 新築戸建て 東京都葛飾区高砂(102㎡) 最寄り駅 京成線 高砂駅北口 徒歩5分 購入価格 40,700,000円 頭金 4,700,000円 借入額 36,000,000円 金融機関 メガバンク 金利タイプ 変動金利 0.975% 返済期間 34年 月々の返済額 103,702円 なお、2014年という購入タイミングは、今振り返れば首都圏の不動産価格がまだ比較的割安だった時期にあたる。このエリアで駅徒歩5分・100㎡超の戸建てというのは、現在ではなかなか見当たらない。縁があってこの家に出会えたことは、純粋に幸運だったと感じている。 当時の私のお金に対する知識は、お世辞にも豊かとは言えなかった。FXを本気で「投資」だと思い、ドル建て一時払い終身保険を心から「良い商品」だと信じていた時期だ。住宅ローンも「変動か固定か」という入り口の議論はしたものの、深く考え抜いたというよりは、当時の金利水準から直感的に変動を選んだというのが正直なところだった。リベ大に出会うのは、この購入から6年後の2020年のことになる。 借り換えを決意するまで――ネット銀行の壁 借り換えを意識し始めたのは2017年のことだ。まだリベ大とは出会っておらず、当時は漠然と「住宅ローン金利はまだ下がりそうだ」という感覚があった。周囲でも借り換えの話題が出ていたし、少しでも金利を下げられるなら動くべきだと考えた。 まず手をつけたのは、金利の低いネット銀行への申し込みだった。当時すでにネット銀行の住宅ローン金利は店舗型金融機関より明確に低く、まず金利の低い順に片っ端から仮審査を申し込んでいった。結果は――すべての仮審査で「通過」の連絡が来た。ここで気を良くしたのがいけなかった。本審査に進むと、どの銀行でも揃って「申し込み融資金額の減額」を条件として提示してきた。事実上の否決である。 ネット銀行の「仮審査通過」は、従来型の店舗型金融機関の仮審査通過とは、まったくの別物だった。 店舗型の金融機関では、仮審査が通れば基本的に本審査も通るという感覚がある。仮審査の段階である程度の精度でスクリーニングしているからだ。しかしネット銀行は違った。仮審査は本当に「仮」であり、精度の低い入り口に過ぎなかった。私のケースでは複数のネット銀行すべてで同じ結果となり、時間と手間だけが過ぎていった。この経験は後々まで、私の中に「ネット銀行の仮審査を過信してはいけない」という教訓として残っている。 ネット銀行での借り換えを諦めた後、ふと思い出したのが職場に出入りしていた中央労働金庫の担当者だった。相談してみると、変動金利0.625%での借り換えが可能とのことだった。当初の0.975%からの▲0.350ポイントの引き下げだ。借り換えを決断した。 金融政策の司令塔・日本銀行。長年続いたゼロ金利政策が、2025年に動き始めた。(Photo: Suicasmo / CC BY-SA 4.0) 借り換え前後の比較 項目 借り換え前(メガバンク) 借り換え後(中央労働金庫) 適用金利 0.975% 0.625% 月々の返済額 103,702円 100,203円 月々の削減額 ― 約3,500円 項目 内容 借り換え実行日 2018年2月23日 借り換え時の残債 32,723,037円 借り換え融資額 33,300,000円 借り換えにかかった諸費用 576,963円 新たな返済期間 30年5か月 諸費用576,963円を月々の削減額約3,500円で割ると、元が取れるまでには約165か月、つまり約13年8か月かかる計算になる。単純な数字だけを見れば、借り換えの「お得感」は決して大きくない。それでも残債が大きく返済期間が長い局面での0.35ポイントの差は、長期にわたる利息負担に確実に影響する。判断は間違っていなかったと思っている。 ...

May 21, 2026

6大固定費の見直し──保険の整理

お金と僕の12年戦争・第5話 「投資は投資、保険は保険」。頭ではわかっていた。でも行動に移すまでに、じつに4年かかった。 まず「棚卸し」から始めた 『お金の大学』を読んでから最初にやったことのひとつが、我が家の保険を全部並べてみることでした。保険証券をかき集め、「何に、いくら払っているのか」を一覧にしてみる。そうしないと、そもそも何を見直すかが決まりません。 出てきたのは、大きくふたつ。 保険名 種別 契約日 保険期間 積立利率変動型終身保険(米国通貨建) 一時払い終身 2011年6月1日 終身 スーパーがん保険 終身がん保険 1994年7月1日 終身 ここに火災保険(個人賠償責任特約付き)が加わりますが、主な見直し対象はこの2本でした。 ❶ スーパーがん保険──現在も継続中 1994年7月、30年以上前に契約した保険です。 項目 内容 月額保険料 1,270円 契約開始 1994年7月1日 2026年5月時点の解約払戻金 397,800円 損益を数字で整理してみた 2026年5月現在で31年10か月、約382か月払い続けているとすると、総払込保険料は次のようになります。 総払込保険料(概算):約48.5万円 解約払戻金:約39.8万円 差額(実質コスト):約8.7万円 年間換算コスト:約2,700円 31年以上にわたってがんの保障を持ち続けて、実質コストは年間約2,700円。純粋な「保険料の損得」という視点で見れば、かなり健闘している契約だと思います。 1990年代の保険には「予定利率が高い」「同条件では今入りづらい」という特徴があります。月1,270円という保険料は、今の水準から見ると破格といっていいかもしれません。 もちろん「解約して約40万円を受け取る」という選択もあります。ただ、保険として機能しながらこの戻り率なら、貯蓄商品としては平凡でも、保険商品としての役割は十分に果たしている。そう判断して、現在も継続中です。 ❷ ドル建て終身保険──4年越しの決断 問題はこちらでした。 項目 内容 商品名 積立利率変動型終身保険(米国通貨建) 契約日 2011年6月1日 一時払い保険料 3,467,109円 契約時為替レート 81.18円/米ドル 保険金額 50,000米ドル 2020年──解約できなかった 『お金の大学』を読んで、このドル建て終身保険が「見直し対象」であることはすぐにわかりました。投資と保険を一緒に詰め込んだ商品。両学長がYouTubeでも繰り返し言っていた「ぼったくり保険は早く解約して、優良なインデックス投資信託と必要な掛け捨て保険に分けなさい」──まさにこれが当てはまる契約でした。 頭では理解していた。でも、手が動かなかった。 2020年の時点では、契約日から10年が経過しておらず、円ベースでは元本割れの状態。為替差益でプラスになっているとはいえ、「損をした気持ち」が拭えず、解約のボタンを押せませんでした。あの感覚は、FXで損切りできなかったときとよく似ていました。感情がブレーキを踏んでしまうのです。 「理解と行動の間には、4年分の距離があった」というのが正直なところです。 2024年1月──ようやく解約 契約から12年以上が経った2024年1月30日、ついに解約に踏み切りました。 項目 内容 解約日 2024年1月30日 解約払戻金(米ドル) 47,206.71米ドル 解約時為替レート 146.88円/米ドル 解約払戻金(円換算) 6,933,721円 払い込んだ3,467,109円が、6,933,721円になって戻ってきた。一見すると倍になっており「良かった」と見えます。でも、ここで立ち止まって考えてみました。 ...

May 16, 2026

スマホ代を月15,000円から5,000円へ──格安SIM乗り換え体験記

お金と僕の12年戦争・第4話 『お金の大学』との出会いから行動へ。最初に手をつけたのは、6大固定費の筆頭・通信費でした。 前回まで、私がFXで約150万円を溶かした話、そして『お金の大学』との出会いによって「本当の意味での投資とは何か」に気づいた話をしてきました。 両学長の教えのとおり、まずは「貯める力」を鍛えることから始めます。6大固定費の見直し──その第一弾として取り組んだのが、通信費です。 2020年当時の我が家の状況 まず、当時の家族構成と資産状況を整理しておきます。 私:51歳、妻:49歳 長男:大学4年、長女:中学1年、次男:小学5年、三男:小学1年、四男:保育園年少 預貯金:約2,000万円 ドル建て終身一時払い生命保険:約350万円 住宅ローン残高:約3,300万円 給与年収:約500万円、家賃収入:約100万円 7人家族の大所帯。預貯金はそれなりにあるものの、住宅ローンの重さが家計に圧しかかっている状況でした。 当時スマホを使っていたのは私・妻・長男の3人。auとSoftBankの間を行ったり来たりしながら使っていました。当時の世間の関心といえば「iPhoneをどこで一番お得に手に入れてキャリアを乗り換えるか」、そこに尽きていたように思います。今もその空気は続いているように感じますが。 当時の料金はauで、1人あたり約5,000円、3人合計で月15,000〜16,000円ほど。この数字を改めて見たとき、「高すぎる」と感じました。 mineoへの乗り換えを決断 そこで選んだのが、格安SIMの**mineo(マイネオ)**です。 乗り換えを決める前は、正直かなり不安がありました。 周りに格安SIMを使っている人がまったくいない 通信品質が大丈夫なのか心配 手続きがほぼネット完結──当時は店員さんにやってもらうのが当たり前だったので、戸惑いがあった それでも思い切って3GBプラン(デュアルタイプ:音声通話+データ通信)に3人で乗り換えました。 2020年当時のmineo料金(参考) データ容量 デュアルタイプ(音声+データ) シングルタイプ(データのみ) 500MB 約1,310円 約700円 1GB 約1,410円 約800円 3GB(選択) 約1,510円 約900円 6GB 約2,190円 約1,580円 10GB 約3,130円 約2,520円 20GB 約4,590円 約3,980円 ※2020年前後の税込前料金ベース 当時のmineoはdocomo回線(Dプラン)・au回線(Aプラン)・SoftBank回線(Sプラン)の3回線から選べるのが強みでした。また「パケット放題」「フリータンク」「パケットギフト」など、ユーザー同士で通信容量を融通し合える独自サービスも人気でした。 乗り換えた結果、1人あたり約1,500円、3人で約5,000円に。 月約10,000〜11,000円の削減に成功しました。 乗り換えてみて──不安は杞憂だった 結論から言えば、使用上の不具合はまったく感じませんでした。 「品質が落ちるんじゃないか」という不安は完全な杞憂でした。手続きも、一度やってみると思いのほかスムーズ。「なぜもっと早くやらなかったんだろう」というのが正直な感想です。 ひとつ大きな気づきがありました。それは、これまで「利用料金」と「機種代」をごっちゃにして考えていたということ。2つが混在したままでは、自分が払っているお金が高いのか安いのか、正確に判断できていなかったのです。 分けて考えるようになったことで、ものごとがシンプルに整理できました。 そして何より大きかったのは、大手キャリアの「囲い込み」の外に初めて踏み出せたということです。囲いの中にいる間は、その外に選択肢があることすら気づきにくい。一歩出てしまえば、「なぜずっとここにいたんだろう」と思うほど、世界が広がって見えました。 おそらくこの感覚は、スマホだけの話ではない。保険・住宅・車など、ほかの固定費見直しにも、まったく同じことが言えると思っています。 現在の我が家──日本通信SIMへ移行 それから数年が経ち、現在の我が家はiPhoneを6台使用しています。格安SIMの会社も「日本通信SIM」に切り替えました。 プラン 台数 月額 20GBプラン(1,390円) 5台 6,950円 1GBプラン(290円) 1台 290円 合計 6台 約8,000円 子どもたちが増えてスマホの台数が倍になったにもかかわらず、月額は約8,000円に収まっています。家族の誰ひとり、使用上の不都合を感じていません。 ...

May 15, 2026

【実録】格安SIMに乗り換えて家族5人の携帯代を年間20万円以上節約した話

家計の固定費見直しは「一度やれば、ずっと効く」――バス運転手が本気で調べた格安SIM徹底比較 まず正直に言います。大手キャリアをぐるぐる渡り歩いていた時代の話 恥ずかしながら、ここ数年の自分の携帯キャリア遍歴を振り返ると、だいたいこんな感じでした。 docomo → au → SoftBank → また docomo … 「今なら乗り換えで〇万円キャッシュバック!」 「初月の月額が半額!」 「家族割でこんなにお得!」 そういった言葉に反応して、新しいキャリアに乗り換えるたびに「賢い消費者になれた気分」でいたわけです。 でも冷静に計算してみると、毎月の通信費は 大人2人だけで1万5千円前後 かかっていた。キャッシュバックで一時的に得した気になっても、月々の料金が高いままでは長い目で見れば損をしている。そのことにようやく気づいたのは、家計の固定費を本格的に見直し始めたときのことでした。 「固定費の見直し」という発想の転換 家計の支出を大きく分けると、食費・光熱費・保険・通信費などの 「固定費」 と、日用品や外食などの 「変動費」 があります。 節約しようとすると、ついつい「今日は外食を我慢しよう」「電気をこまめに消そう」といった変動費の削減に目が向きがちです。でもその努力って、毎月毎月続けなければ効果が消えてしまう。 一方、固定費は 一度見直せばその後はずっと効果が続く んです。 携帯電話料金はまさにその典型。毎月確実に出ていく支出でありながら、一度最適化してしまえば以後は何もしなくてもその恩恵を受け続けられる。しかも金額が大きい。 わが家は家族5人全員がiPhoneを使っています。 大人(自分・バス運転手) 大人(妻・保育士) 高校生(野球部) 中学生 小学3年生 この5回線を大手キャリアで揃えたら、月2万〜2万5千円、年間24万〜30万円 が通信費として消えていく計算になります。 「これは本気で調べなければいけない」 そう感じたのが、今回の格安SIM乗り換え計画の出発点でした。 徹底調査:格安SIM6社+大手3社を丸裸にした 「なんとなく格安SIMは怖い」「サポートが心配」——そういった漠然とした不安をなくすために、主要なサービスを徹底的に調べ上げました。 調査対象は以下の9社です。 格安SIM(MVNO・MNO系) 日本通信SIM(現在利用中・ドコモ回線) 楽天モバイル IIJmio mineo(マイネオ) LINEMO povo2.0 大手キャリア(比較参考) 7. docomo 8. au 9. SoftBank 料金を並べてみると、差は一目瞭然 20GBプランの月額料金比較(2026年4月時点) 事業者 月額(20GB目安) 5分かけ放題 日本通信SIM ¥1,390(5分かけ放題込み) 込み IIJmio ¥2,000 +¥500 LINEMO ¥2,090 +¥550 楽天モバイル ¥2,178 無料(Linkアプリ) docomo(ahamo) ¥2,970 込み au(UQモバイル) ¥2,728 +別途 SoftBank(ワイモバ) ¥2,090 +¥550 docomo(本プラン) ¥7,315〜 別途 au(本プラン) ¥7,238〜 別途 SoftBank(本プラン) ¥7,238〜 別途 この表を眺めていると、大手キャリアの本プランがいかに高いかがよくわかります。「家族割」や「光セット割」を最大限に組み合わせても、格安SIMの定価には追いつかないケースがほとんどです。 ...

April 25, 2026